カラダの神秘日記
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医療

100年前のパンデミックが再び!新型コロナVSスペイン風邪

今、世界中で脅威の感染力を誇る新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界中で数多くの犠牲者が出ています。

例年なら心踊るゴールデンウィークなのに、今年は家のなかで自分と大切な人を守るために、みんなが頑張っています。

自分で気が付かないうちにピンと張り詰めた気持ちになっている。平常心を保って暮らしていても、ニュースを見るたびにじわじわと不安に心が侵食されている。

ウイルスで人が滅亡はしないだろうけど、ウイルスで人の心は滅亡しそうになって、世界の歴史に残るすごい瞬間に立ち会っています。

世界規模の感染症の大流行となるパンデミックは、とても珍しいことです。現在の状況に最も近いパンデミックは、今から100年前に大流行した、スペイン風邪です。

スペイン風邪は、世界の人口の約50%が感染し、25%が発症したとされています。死亡者は2,000万人以上になり、大被害となりました。

スペイン風邪の時代には、抗生物質や抗ウイルス薬などは一切ありませんでした。各国での対策は様々だったようです。

アメリカでは、スペイン風邪の流行時に、最も効果的だった公衆衛生対策は、ビジネスや教会を閉鎖する、ソーシャルディスタンスでした。

日本では、マスク、うがい、予防接種、都市部では休校などの対策が取られました。

スペイン風邪の大流行から約100年、ウイルスや医学のことに関する理解は深まりました。

それでも、感染力の高い未知のウイルスと遭遇した時の対処法は、100年前も今もほとんど変わっていません。

感染力の高い未知のウイルスに最も効果的の対処法は、100年前も今も、人と距離を取る、ソーシャルディスタンスです。

現在、新型コロナウイルスの治療のために、新薬の開発と共に、今すぐに使える薬を実験的に試されています。医療器機の進化や、新ワクチンの開発など医学は進歩しています。

ですが100年前と比較しウイルスと戦う武器として、最も大きく進化しているのは、情報を瞬時に広くに伝えるコミュニケーションツールができたことです。

感染症が世界に広がり多くの人が不安を強めているのを逆手にとって、デマを流し社会を混乱させようとする人がいるのも事実です。

◯◯の飲むとコロナウイルスは死滅する、◯◯は新型コロナウイルスに効くといった類の話がたくさん出回っています。

正しい情報やデータ、そして伝えるべきメッセージが正しく伝わらなければ、コミュニケーションツールがあっても役に立たないのは、時代を越えてかわりはありません。

そして、ニュースやSNSの情報に一喜一憂しないことです。時には新聞やニュース、SNSを見ないことも大切です。